着色は、「光」と「気温」と「熟度」の三つの組み合わせで決まります。
「光」には、紫外線、可視光、赤外線とありますが、着色に一番影響するのが、「紫外線」です。品種による紫外線への依存度を見ると、まず絶対にこれを必要とするのが、「陸奥」。次に着色を促進されるのが、ふじ、ジョナゴールド、北斗です。紫外線を全く必要としない、スターキング、ゴールデンデリシャス、レッドデリシャスなどの品種もあります。これらは、赤色光(可視光)だけでも色が付くとのこと。
着色効果のもっとも高い光加減の割合は、「紫外線3+赤外線1」であり、複合相乗効果で一番いい結果がでるそうです。また、可視光(葉に吸収される波長)も結構大事で、葉摘みが早すぎると葉から果実へのソルビトールの流れ込みが少なくなり、果実の肥大、糖度、そしてアントシアニン生成にも悪影響がでます。(色が付かない)
「気温」については、一般に「昼夜の寒暖の気温隔差が必要だ。」といわれているが、実は全く関係なく、昼も夜も15度前後(プラスマイナス5度)で一定する方が良いそうです。現実には、15度前後で一定するはずはないが、「気温が20度より下がる」という事実が必要となります。
「熟度」ですが、りんごの成熟が進むにつれ、着色の適温は高くなる事が知られています。
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